外から見ると楽そうだな~と思えた仕事も、
自分がやってみると意外と大変だったりすることは多いですよね。
想像していたのとは違い、覚えることも多く大変だったりします。
今回は、"ラブホテルの清掃の仕事"についての解説です。
「ラブホの仕事なんて、掃除をのんびりとやっていれば良いんだろうな」
と思っている方で、楽そうだからやってみたいと考えているあなたへ
最初に一言でいえば、
実際に大変な部分もありますが、そのイメージどおり楽に働ける条件もあります。
ぜひ最後までご覧ください。
ラブホテルの従業員は楽な仕事?
日本全国どこでも、都市部であろうと、県境の峠であろうと、便利に泊まれるラブホテル。
安いので、誰でも一度は利用したことがあると思います。
例えば旅行でも費用を抑えたい場合には利用するかもしれません。
とにかく価格も安く安全に、一晩ゆっくり眠ることもできるので重宝しますよね。
そんなラブホテルで働く従業員と聞くと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
また、どんな人が働いているのでしょうか?
通常は顔も合わせないため、そんなに気にすることもありませんが、ちゃんと自分の生活のために働いている方々がいます。
意外に楽なんじゃないか?
と思われる人も多いですが、忙しい時間帯もあり、結構大変な仕事なのです。
でも、そのかわりに精神的には楽になれる仕事です。
待遇はアルバイトが多い
求人情報誌を見ると、たまにホテルの清掃業務の情報が載っています。
その多くが正社員としてではなくルバイトやパートの募集となっています。
と言うことは、普通の会社に勤めるのとは違って、
保障が何もない
ということを意味し、体調を崩して長期で休まざるを得なくなった場合、その分給料はガクンと下がります。
また、シフト制ですので、自分が休んだら誰かに迷惑もかかります。
なので正社員ではないにしても、毎日の体調管理は大切になります。
これだけは覚悟してくださいね。
でもアルバイトのいい面もあります。
逆に勤務時間に関しては、前もって自分の都合に合わせて相談することも可能です。
夜だけ勤務できる人もいれば、一日フルで働きたい人もいます。
また、副業として土日だけ働きたいという方など、それぞれに対応してくれる場合が多いです。
正社員になれる可能性はないのか?
- ずっとアルバイトは嫌
- 頑張ったら将来的に正社員になりたい!
- 上を目指したい
- 将来の不安はなくしたい
そんなあなたでも、ラブホの仕事は大丈夫ですよ。
時給制のホテルが多いですが、長く務めて仕事ができるようになれば、時給も上がりますしリーダーとして手当がもらえるようにもなります。
また、リーダーとして新人スタッフの指導や、シフトを作成したりできるようになってくると、オーナーから信頼されることで正社員の道も開けます。
このように、勤務態度が真面目で、本当に有能な一握りの人には正社員の可能性もあります。
さらに、正社員の中でも【支配人】という、オーナーが不在の中、ホテルの全責任を任されるような地位まで行く場合もあります。
つまり本当に頑張れば、そのぶん報われる可能性もあります(通常はオーナーがホテルにいることは少ないです)
ラブホテルとはいえ、支配人まで行くとそれなりの待遇になりますので、最初からそこを目指して頑張るのも良いかもしれませんね。
ラブホテルの仕事は人間関係のストレスは少ない
ラブホテルの従業員の仕事というのは、とにかく綺麗に掃除することで、これが仕事の大部分です。
ホテルの規模によっても違いますが、小さいホテルだと基本的に一人で掃除、大きいところでも3人以内の少人数で掃除が行われます。
このため、普通の会社に勤めるときの様な、人間関係からのストレスは少ないのです。
特に夜間に働くシフトの場合には、昼よりも少人数となり、場合によっては自分一人になることもあります。
また、お客さんとも顔を合わせて接する機会もないため、客からのストレスもありません。
これに比べて普通の会社勤めの場合、常に近くに上司がいます。
そして同僚にも気を遣いますし、自分だけ早く帰るわけにもいかず、全員で一緒に帰れるように遅い人の仕事を手伝ったりします。
また、仕事が終わっても飲み会などの付き合いも必要で、酒の席では仕事の延長のようなものです・・・
毎日ヘトヘトになって返ってきたら、数時間後にはまた同じ会社に出勤して同じように顔を合わせなければなりません。
このような、仕事以外での疲れる原因がないのがラブホテルで働く良い所の一つであります。
家に帰れば仕事のことなんて考えません。
具体的な仕事内容は清掃と簡単な調理
ホテルの規模にもよりますが、実際の仕事は次のようなものがあります。
- お客さんが帰った後の部屋に入り、その部屋を綺麗に清掃する仕事
- 部屋の動きがない場合には、空いている部屋を普段よりも徹底的に奥まで掃除する
- 温めるだけの簡単な調理と、部屋まで届ける仕事(顔を合わせることはありません)
このように、ホテルでの仕事は掃除が基礎中の基礎です。
ですから普通の会社に勤めるよりも覚えることは少なく、だいたい1ヶ月もあれば仕事を覚えることができるでしょう。
後は慣れの問題で、とにかく数をこなして綺麗にかつスピードアップを意識して仕事をすると評価も高くなります。
まずは、入社したら一人で部屋を完成させられるように指導されます。
最終的には1人でもシワひとつなくベッドメーキングでき、部屋全体をお客さんを迎え入れる状態になるまでできるようになれば一人前です。
具体的な清掃の仕方
ラブホテルの事務所にはモニター画面があり、そこでお客さんがホテルの入り口で部屋を選んでいる映像と音声、エレベーターの中の映像、そして部屋に入るまでの廊下を歩く映像が分かります
(さすがに部屋の中まではカメラは付いていませんのでご安心ください)
そして各部屋の状況が一目で分かるようになっていて、例えば次のことが分かってしまいます。
- 各部屋の空室/在室の状況
- 入口の扉の開閉状況
- テレビのチャンネルがどこを見ているのか
- 冷蔵庫の扉の開閉状況と有料のドリンクを取り出したかどうか
- 床暖房が付いているのかどうか
ここまで詳細に事務所のモニターで分かってしまいます。
事務所には支配人がいて、各部屋の状況を判断して仕事を指示します(同じ画面の状況を、オーナーが自宅のパソコンで確認できるので、通常は支配人に全てを任せています。)
若しくは小さい規模のホテルなら、自分でモニターを確認して状況判断して清掃に向かいます。
お客さんが退室したら、すぐに清掃道具と新しい枕カバーやタオルシーツなどを持って、部屋に向かいます。
そして、部屋に到着してまず一番最初にやることは【お風呂の水を抜く】ことです。
これを最初にやらないと、いざ風呂場を掃除するという段階で、まだ水が溜まっていると掃除ができません。
水抜きを待っている時間がロスになるのです。
その後、窓を開けて換気をしながら【ベッドメーキング、トイレ・風呂場の掃除、床の掃除機掛け、ごみ箱の片付け、コップやポットの清掃、アメニティの補充】の仕事があります。
チェックするポイント
- 床に髪の毛が落ちていないかどうか?
- 風呂場に水滴が残っていないかどうか?
- ポットの中に水滴が残っていないかどうか?
- コップに指紋が残っていないか?
- トイレの蓋が閉まっていて、トイレットペーパーが残っているか?
- 湯舟の中を手で触ったときに湯垢でザラザラしていないか?
- ベッドにしわが寄っていないか?
- アメニティの補充忘れがないか?
- ゴミ箱に何か残っていないか?
- 冷蔵庫に無料のドリンクを入れ忘れていないか?
- テーブルの上に次回の割引クーポン券を置くのを忘れていないか?
- ティッシュの残量が少なくないか?
- 最後に窓の閉め忘れはないか?
数人で行う場合にはそれぞれの担当する場所を清掃していきますが、一人で全部やる場合もありますので、自分のやりやすい順番で行います。
ホテルの仕事で一番やってはいけない最悪なこと
掃除のし忘れや、手抜きした掃除によってホコリが残っている・・・なんてことよりももっと重要なことがあります。
それは、前のお客さんの形跡が残っていることです!
臭いにしてもそうですし、なにか前に利用した人が使った物が残っていることがダメなのです。
新しく来たお客さんが一番嫌がるのがこれです。
ですから、絶対にお客さんの形跡を残してはいけません。
清掃が終了して入口の扉を閉めると、事務所のモニター画面が空室に変わり、また新しいお客さんを迎え入れることができるようになります。
この清掃の作業はとにかく時間との戦いです。
お客さんが来店した時に、清掃がまだ終わっていないために、空室の部屋がないという状況はホテルの売上に直結するため、避けなければなりません。
ですから2時間休憩のお客さんよりも、宿泊のお客さんが多いと仕事は楽になります。
ストレスが一番かからない勤務形態は?
ラブホテルの従業員として働くと、オーナーや支配人、同僚もいますので、人間関係が全く無くなるわけではありません。
しかし普通の会社に勤めているよりは、人間関係で悩むことも少なくて済みます。
普通の会社勤めの人に求められる人材のような、話が上手にできる人が良いとか、明るく活発な人が良いとか、全くそんなことは必要ありません。
ではどんな人材を求めているのかというと、とにかく1人でも黙々と作業ができる人が重宝されるのです。
後はスピードと正確性ですが、これは数をこなしていくことで自然と上手くできるようになります。
そのため、例えばブラック企業でうつ病になってリタイアしたような内向的な人にとって、何とか人生持ち直そうと頑張る人にとってはオススメな職場です。
昼と夜はどちらが仕事が楽になるのか?
ラブホテルの仕事は、昼と夜ではお客さんの性質が変わっていきます。
なるべく楽に働きたいという場合にはこちらを参考にしてください。
【昼の勤務】
昼に勤務の場合、まずは朝の退室ラッシュがありますので、その後の清掃が一気にきます。
その後は2時間休憩のお客さんが来るので、入室と退室が頻繁にありますので忙しくなります。
特に土日や休日は大変です。
【夜の勤務】
逆に夜になると宿泊のお客さんが増えてきますので、夜間は部屋に動きが少なくなります。
でもそれでは時間が余ってしまいますよね?
動きが少ない夜間は何をしているのかというと、特に力を入れて徹底的に部屋を清掃しています。
昼間の清掃のような、『綺麗に見えるようにする清掃』ではなく、隅々まで時間をかけて掃除します。
例えばテレビの裏や、ベッドの下など、普段急いで掃除してホコリなどを見逃しているところを重点的に行います。
また、夜には軽食をオーダーする人も多く、調理の仕事もありますので、作って部屋まで運びます。
そんなラブホテルの夜勤の中でも、なるべくストレスのかからない状況はないのか?
ということですが、ホテルの規模にもよりますがピッタリの条件があります!
それは
【郊外の規模の小さなホテルで夜に勤務して朝早く上がること】
規模の小さなホテルでは、夜間は基本的に一人だけで仕事をします。
そのため、同僚からのストレスは考えるまでもなくありません。
自分のペースで仕事ができるため、精神的にも楽です。
自分のペースで自分の考えで仕事ができるというのは、ストレスを受ける度合いが全然違ってきますよ。
また、夜間はお客さんの動きも少なくなりますので、仕事的にも楽になります。
そして、お客さんが退室するラッシュの時間前に上がるようなシフトを選ぶことができたら、一番恵まれていると思います。
ラブホテルで夜に働くと嫌なことも・・・
夜勤で1人で働くことはストレスがかからず、楽だということもあり良い事ばかりなのですが、いくつか嫌なことがあるかもしれません。
これは、人によっては全然気にしないという話なのですが、気になる人にとっては本当に気なります。
特に女性にとっては大きな問題になるかもしれません。
まずは一つ目は・・・『こわい』という事なんです。
なんだそんなことか・・・と思いました?
気にしない人は大丈夫ですけど、怖がりの方は夜は勤務できないかもしれません。
その理由は独特の雰囲気なんです。
土日ならまだしも、平日の夜はホテルの中で自分一人しかいない、なんて状況になる場合もあり得ます。
この自分一人しかいない誰もいないホテルで、部屋に入って掃除をしたりする仕事をするのを想像してみてください。
事務所にずっといればいいじゃないか? と思われるかもしれませんが、最近のホテルはどの扉があいているのかを、オーナーが自宅にいてもネットを介して監視できるようなシステムになっているのです。
そのため、定期的に各部屋の扉の開け閉めをしていないと、掃除をしていないということがすぐにバレてしまいます。
さらに一人だからと安心していると、定期的にオーナーや支配人が巡回しに来たりするので、普段からちゃんと真面目に仕事していないと信用を失ってしまいます。
誰もいない真夜中のラブホテルの部屋というのは、鏡張りの場所もあったり、照明も薄暗く、なんか変な置物があったりなど、男性でも何となくこわいと感じることが多いです。
これは実際に働いていた私の知人の話になります。
夜間のラブホテルの一人勤務をしていた時に、部屋に入り掃除をしていると、天井から吊られている飾り物が、『カランカラン』と風もないのに揺れて音が聞こえたそうです。
さすがにその時は血の気が引いたそうですよ。
こういうことを気にする人は、昼間に働くか、もう少し規模の大きなホテルで常に2人などのペアで掃除をするような環境を選ぶと良いと思います。
そして二つ目は・・・
「仕事は何してるの?」と聞かれて返答に困る場合があるということです。
少数だとは思いますが、人によってはあまり良い印象を持ってくれないかもしれません。
仕事には立派な仕事とか、立派じゃない仕事とかそんなことはないと普通の日本人なら思います。
でも自分がその立場になると、相手が気にしていなくても言いづらくなる事もあるようです。
実際の求人例
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以上がラブホテルの仕事の内容でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。