日本の伝統文化でもあるこけし
近ごろ海外でも注目されるなど、人気が高まっています。
職人さんが一つ一つ手作りしているこけしの素朴な見た目には、温かみがありますね。
見ているだけで幸せな気持ちにしてくれます。
しかし、そんなこけし職人の世界では、後継者不足も深刻です。
厳しい職人の世界なので、けっして楽な仕事とは言えません。
でも、黙々と一人だけで働きたい方は、後継者募集に応募してみてはいかがでしょうか。
今回は、こけし職人の仕事内容と、その魅力に迫っていきます。
最近になって再注目されている『こけし』どんな意味が込められてるの?
こけしを知らないなんて人はまずいないとは思いますが、一応かんたんにご紹介すると、主に木製で作られた人形玩具です。
球形の頭部に胴体をくっつけたシンプルな外見をしており、色鮮やかな着物を着ています。
職人さんによって一つ一つ丁寧に作られているので、表情がちょっとずつ違ったり、模様などの違いがあります。
こけしは地域によっても呼び名が違います。
もともとは、東北地方の温泉地で湯治客のおみやげとして誕生しました。
湯治客の多くは農民になり心身回復・五穀豊穣などのご利益のある縁起物とされました。
後継者を募集しているこけし職人、その仕事内容とは?
こけし職人の求人は、弟子入りしたうえで修行を積んで、やっと一人前として活躍できます。
まずは材料の調達で木を伐採するところから始め、乾燥させ、木彫りや荒挽きなどのこけしの基盤を作っていきます。
こけしの表面がつるつるに仕上がっているのは、表面をしっかりと磨き、漂白しているからです。
表面が整ったら、色を付け仕上げていきます。
こけし職人は制作はもちろん、販売まですべての作業を行います。
なかには使う道具が特殊なため、道具の用意やメンテナンスなども一通りやらなくてはいけません。
伝統こけしの世界では、弟子入りは必須と考えられているので、後継者を募集している工房を探さなくてはいけません。
日本全国に工房があり、こけしは地域によってもさまざまな表情を見せてくれます。
その他の日本の伝統工芸
日本の伝統工芸は、他にも種類がたくさんあります。
こけしのように人形を作るのが仕事で、日本人形を作る「人形師」もいますし、織物職人や陶芸家、漆職人、竹細工、ガラス職人など、日本の古き良き文化を伝える職人さんがたくさんいます。
制作に打ち込んでいる人もいれば、教室を開いてその文化を広めている人もいます。
世界でも注目されている分野であること、後継者不足であることも考えると、日本の伝統工芸を守る為にも重要な仕事といえます。
まとめ
こけしの需要が高まっている今だからこそ、江戸時代から続くこけし文化に足を踏み入れてみませんか?
地味な作業ではありますが、やりがいもあり、美的感覚に自信が有る方にこそおすすめできる仕事です。
また、人間関係の煩わしさもなく、黙々と一人で作業ができるのが魅力です。