あなたは警備員の仕事と聞くと、どんなイメージを持たれますか?
外で真っ黒に日焼けした男性が、大きいスーパーマーケットの駐車場や、道路工事での交通整理などを思い浮かべる人も多いと思います。
外での業務なので、暑い時でも寒いときでも我慢して勤務していますし、交通事故が起きた時には責任もありますから気が抜けないという、精神的にも肉体的にも大変な仕事です。
それでも、警備会社にとっては誰にでもできる仕事という認識ですので、給料だってそんなに高いわけでもありません。
車を運転していたり外を歩いていると、大変な仕事だろうなと思い、いつも頭が下がります。
しかし警備員には、この外で交通整理をしている人以外にも、いろんな職種があるのをご存知でしょうか?
冷暖房完備の事務所でイスに座りながら仕事ができたり、当サイトでも紹介している放置自転車対策のための巡回や駐車違反のステッカーを貼る仕事などで、楽にゆるく仕事ができる業種であったりなどです。
その中でも、個人的には精神的にも肉体的にも楽に仕事ができるのではないかと、一番おすすめの業種があります。
それが【施設常駐警備】です。
施設常駐警備にもさらに違いがありますので、この仕事について大きく3つに分類して詳しくご紹介していきたいと思います。
結論として、施設常駐警備の仕事は、大きく稼ぐよりも楽に働きたい人にとっては一番の仕事です。
警備員の中でも人気の高い施設常駐警備
大変だと思われがちな警備員ですが、比較的楽な施設常駐警備は人気があります。
しかも少人数の交代制勤務となる場合が多いので、通常の警備の仕事に比べると競争率は高くなります。
そのため、警備員の仕事をしている仲間内でも、やりたいと言う人が多いのです。
その仕事内容も簡単に覚えることができ、同僚が少ない分、人間関係も楽になります。
基本的に毎日同じ施設に出勤して、主に見回りなどの仕事をするのが通常業務になります。
このようなメリットがある施設常駐警備の仕事ですが、さらにその中でも夜間に勤務することができる
【夜間の施設常駐警備】が一番オススメです。
普通のサラリーマンのような人間関係の煩わしさが、昼間に働くよりも極端に少なくなります。
もしあなたが、ブラック企業でのパワハラや、同僚などからの攻撃によって、今現在苦しんでいるなら、ぜひとも最後までご覧ください!
夜間警備の仕事のメリット
夜に働くことの良い点は、少人数での勤務のため職場は静かな環境です。
また、力仕事ではないので、体力的にも楽に仕事ができます。
そんな環境なので、中高年の人に人気がある職場ですし、内向的な人にはピッタリの環境です。
また、夜間に勤務するということは、深夜手当も付きますので、給料の面においても昼間に働くよりは高くなり、仕事の割にはたくさん稼げるようになっていることが良い点ですね。
どうせ同じ時間働くなら、短い時間でたくさん稼げる夜間の方がメリットあります。
夜間に働くデメリットもあり
ただし、夜に働くことは、良いことがある反面デメリットもあります。
それはまず、健康面の心配が出てくることです。
昼と夜が完全に逆転すると、自律神経の異常など、身体にも負担をかけることにもにも繋がる可能性がありますので、注意が必要です。
この仕事は、若いうちには何とも感じないかもしれませんが、中高年になると大変さを感じることが多くなる可能性も。
何でもないように感じていても、体に負担をかけていることは間違いなく、それが蓄積されていくのです。
また、昼間は近所の騒音、セールスマンの呼び出しチャイム、外の明るさなど、眠りが浅くなる原因がたくさんあり、夜間のように、十分に睡眠時間が取れなくなるのが普通です。
もしも日中に家族がいる場合、生活音が気になってしまいますし、相手も気を遣いますのでお互いに疲れてしまいます。
仕事じたいは楽ですが、疲れが取れないと感じることが多くなるでしょう。
ですから、仕事が終わり家に帰ってからは、昼間は静かに一人で眠れるという環境を作ることが大切です。
また、週末に家族と一緒に出掛けるためには、そこでまた生活を逆転させなければならないので、とにかく自己管理が大切になります。
眠り過ぎたりすると、今度は仕事前に昼間に眠れなくなってしまいますので。
でも、この仕事ならではの救いもありますのでご安心ください。
この業種は、夜間に仮眠時間があるという場合が多いのです。
なるべくこの仮眠時間が長い仕事であればラッキーで、長い職場の例だと6時間なんていう場所もあります!
これなら昼夜の逆転現象は気にしなくても大丈夫ですし、翌日家に帰ってから少しだけ昼寝するだけで通常の活動は全然可能になりますね。
これは、夜間は来客もなく、見回り以外の仕事もありませんで、そこに常駐して宿直することが仕事のうちだからです。
配属先別の具体的な仕事の内容
夜間の施設常駐警備の仕事は、その施設によって様々な勤務形態もあり、仕事の内容も異なります。
これは、夜間も勤務者がいるような、例えば病院での仕事の場合と、従業員が全て帰った後に、一人だけで施設に泊まりこんで仕事をする場合とでは大きく違うということです。
しかし、どちらにしても夜間は昼間よりは人も少なくなり静かに勤務することができます。
仕事の内容も、施設内を一定時間ごとに巡回して記録をつけることなど、見回りがメインなので、簡単でしかも体力的に楽だと感じるでしょう。
また、このような夜間の施設常駐警備にも、さらに場所によって内容が異なります。
大きく3つに分類してみましたので、ご覧ください。
病院等、比較的人もいる場合の勤務
施設内に夜間でもたくさんの人がいる環境というと、まずは病院内の施設常駐警備の求人があります。
これは、建物内の定期巡回、深夜の患者の受付、電話応対等が主な仕事になります。
病院の規模にもよりますが、比較的少人数で交代制での勤務となります。
夜間ですし、仕事そのものは楽なのですが、病院内のスタッフだけでなく患者もたくさんいますし、人間関係で少々ストレスを感じることもあるそうです。
病院は医師を頂点とする身分制度がはっきりしていて、医師は絶対的な存在です。
通常の会社でいう社長や役員のようなものです。
その次に看護師、さらに准看護師、そして警備員は一番下に見られてしまうのです。
このようなカースト制度が出来上がっていて、特に看護師は医者しか見ていません。
したがって、偉そうな態度をとられることが苦になる方には向いてないかもしれませんね。
これは、病院内で働く介護職員からの声でも多くあり、看護師は介護職員に対してはかなりすごい態度をしてくる場合が多いようです。
仕事だと割り切って、このような人間関係のことを気にしない人であれば、仕事的にも給料面でも良いかも知れません。
しかし、周りの目を気にしたり、内向的で優しい人には、辛く感じてしまう可能性もあります。
白衣の天使の裏の顔がよく見れる職場だということですね。
忙しく大変な仕事ですから、このような環境で長年働くと、キツくなってくるのでしょう。
私も介護の仕事で接したことで、そう感じることがありました。
大きな会社での守衛
会社には、従業員の多い比較的大きな規模の会社になると、入り口には守衛がいます。
その守衛の仕事もたまに求人が出ていますね。
これも自社で人を配属させる場合の他、警備会社などに委託する形をとる場合があります。
守衛の仕事は交代勤務制で、施設巡回や来客者の受付、電話応対などがあります。
24時間稼働するような会社の工場の場合には、夜間でもたくさん作業員がいますが、基本的に仕事内容は同じです。
また、朝8時に事務員さんが出勤してくる前には、電話応対は結構大変です。
当日に休みたいという人からの電話がかかって来ますので、内容を聞き取った上で、それぞれの所属長に電話を繋ぐために社内放送しなければなりません。
特に派遣労働者を大量に雇っている工場などは、当日急に休みたい人からの電話応対に追われるでしょう。
しかし、夜間はほとんど電話がありませんし来客もないので、定期的に施設内の巡回が主な仕事になります。
仮眠する時間もあるため、体力的にも楽な仕事であると思います。
もしも求人情報紙に載っていた場合、給料面で納得がいくのであれば、ぜひ応募しておきたい職場ですね。
倉庫等、夜間はスタッフがいない場所での勤務
施設常駐警備の仕事の中でも、一番精神的にも肉体的にも楽な仕事といえる業務が、倉庫等の常駐警備です。
夜勤専属での募集であれば、仮眠時間も一番長く、翌日家に帰ってからも、普通に活動できるくらい余力が残ります。
また、基本的に一人での宿直になりますので、人間関係でのストレスもありません。
定期巡回の時間以外は、自分の好きなように時間を過ごすことができます。
ただし、人気の職場となるため競争率はその分高くなります。
以上、施設常駐警備の仕事を大きく3種類に分類してみました。
就職するには意外に大変な部分もあり
警備の仕事に一番求められるのは、何だと思いますか?
泥棒に負けない格闘の技術でしょうか?
それなら、体力のある若い人が優先されているはずです。
しかし実際には、年配の人が多く働いている職場です。
本当に必要なのは、責任感が強く、誠実な人柄です。
一人だけで、誰にも見られていない環境であっても、まじめに仕事をこなしてくれる人です。
そのため、面接ではその人の人柄が最も重要視され、場合によっては借金があるかどうか?なども聞かれることもあります。
また会社によっては、近所の人にその人の評判などを聞きにくるという身辺調査や、人柄や仕事に対する姿勢などを調べるために、前に勤めていた会社に電話が行く場合もあります。
このように、警備員となるためには、結構高いハードルをクリアしなければなりません。
前の会社を無断で辞めてしまったり、借金の催促の電話が会社に頻繁にかかってきたような人柄だと、就職するのは難しいかもしれませんね。
でも、人前で緊張しないで上手に話ができるスキルや、コミュニケーション能力を求められるわけではありません。
したがって、内向的な性格の人でも真面目であれば大丈夫です。
施設常駐警備は人気の職場
警備員の仕事の中でも、施設常駐警備の業務は特に人気があります。
そのため、競争率も高くなりますし、外での交通整理をやっている同僚も、施設常駐警備の仕事に移動したいと思っているに違いありません。
求人情報紙の募集を見る際の注意点としては、その職場が、期間限定ではなく長期で安定した仕事であることをよく見ておかなければなりません。
警備会社に委託している契約期間が1年間という場合、翌年には他の警備会社に仕事を奪われてしまう可能性もあります。
後になって、仕事が期間満了などによって無くなり、他の工事現場や駐車場の交通整理に回されてしまうことも考えられます。
大切なことは、最初から施設常駐警備の求人に応募するということです。
それ以外はやりません、という強い意志を持たないと、入社した後も会社に良いように使われてしまいます。
それでも長く勤めていれば、いずれは会社にも信頼されるようになり、他に移動させられる心配も少なくなってくるでしょう。
さらに皆のとりまとめ役となって、シフト作成を任せられるようになれば、会社からも大切にされるようになります。
ですので、エクセルなどの簡単なパソコンの操作ができればなお良いと思います。
1人で働くことは自由だがそれに甘えてしまうと・・・
初めの新人の頃は、シフト表でも一番下に名前があったのが、経験を積むことでだんだんと名前が上の方に上がっていきます。
この仕事は信用と自己管理が大切になります。
自分が急に休むという場合、誰かに直接迷惑が掛かってしまいます。
派遣で工場勤務しているのとはわけが違ってきます。
睡眠時間を十分にとり、常に体調を整えておかなければなりません。
仕事前の前日に大量に酒を飲んでしまったりするのも気を付けなければなりません。
少人数または一人で勤務するという業種のため、そこが自分に甘くなってしまう一因になりえます。
この業種は中高年が働いている場合が多く、酒に対して甘い認識のままの人がいるのも事実です。
昔は車の飲酒運転に対しては、今よりも寛容でした。
しかし時代は変わっていて、酒に対しては厳しくなっていますよね。
仕事中に誰もいないからと酒を飲んでしまったとう不祥事があって、速攻で辞めさせられたという話を何度も聞いています。
また、だれも見ていないからとタバコを指定の場所以外でしかも勤務中に吸っていたり、きちんと決めれれた時間に巡回しないで、時間だけ適当に記入していたり。
誰も見ていないと、人間性が出てしまいます。
きちんと仕事をこなしていないと、いつかは必ずバレます。
自分が信用されているから任されているのだ、という高い意識を常に持つことが大切ですね。
実際に働いていた人にインタビュー
インタビューといっても、私の父親です。
でもきちんと取材しました。
実際に働いていましたし、何より息子に嘘は絶対に言わないでしょう。
なんの得にもなりません。
なので、これは正真正銘、本物の意見です↓
『楽だけど、人間腐るぞ・・・』
以上が施設常駐警備の仕事のご紹介でした。
他にも警備員としての仕事なら、次のようなものもありますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。