車を所有していると、維持費もかかりますし、整備も必要です。
そんなときレンタカーは、手軽に乗りたい時だけ車に乗ることができる便利なサービスですよね。
私も旅行へ行ったときには、現地でお世話になりました。
でもこの便利なサービスの裏には、いろんな人が関わっています。
たとえば、レンタカーを営業所から別の営業所まで運んだりする仕事など。
今回は、このレンタカーを運転するだけの仕事があるのでご紹介します。
あなたが『運転が好きで、自分一人だけでストレス無く仕事がしたい』タイプなら、このレンタカー運転の仕事はオススメです。
人によっては楽な仕事に感じるかもしれません。
クルマで全国を旅行気分で仕事ができる
レンタカーを利用するときには、使い終わったら借りた営業所に返しに行く、ということが一般的だと思います。
しかし、乗り捨てもできるということをご存知ですか?
借りた場所に戻さずに、都合の良い場所に返却できるので、かなり使い勝手の良いサービスなんです。
たとえば、レンタカーでどこか遠くに旅行などへ行き、帰りは新幹線で帰ってきたりする場合や、そのまま目的地にしばらくいるような場合も利用できますよね。
ですから、この使用し終わったレンタカーを運転して、目的地の営業所まで届けるということが必要となり、そのドライバーの求人があるのです。
それが『レンタカー回送業務の仕事』で、きちんと需要があります。
「あ、運転好きだから楽かも?」
そう思ったから、ぜひここから先も読んでみてください。
経験者が語る、この仕事がはたして【楽な仕事】なのかどうか?
をお伝えします。
基本的に、運転するだけなので、人によってはかなり気が楽です。
でも、良い面ばかりではないので、デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。
車の運転が好きな人におすすめだが稼げない
このレンタカーの回送業務の仕事は、ドライブするのが好きで、車の運転技術も上手だという人向けです。
乗り捨てられたレンタカーを、指定された営業所までそのレンタカーを運転して運ぶ、というのが仕事なのですが、かなりの長距離を走らなければならないです。
また、終わったらすぐに帰れるというわけではなく、何日間かこの作業を繰り返してからの帰宅となります。
つまり、移動先からさらに別の移動先へと仕事が続くのです。
そうしないと、とても生活できるような金額を稼げないようになっています。
ですから、通常のサラリーマンのように、毎日朝8時に出勤して夕方には帰ってくるというサイクルとは違い、何日間も家には帰って来れない場合もあります。
しかし、一人での仕事になりますので人間関係のストレスはなく、自分のペースで仕事ができるというメリットもあり、車の運転が好きだという方には良い仕事だと思います。
また、考え方によっては、【日本全国を旅行気分で仕事をしながら報酬を得ることができる】のも魅力の一つです。
いろんな地域に行った先で、ご当地グルメなども味わうことができますね。
ただし、車を運び終わって次の目的地までは、電車やバスなどの交通機関を利用しますので、車を運転して移動するだけの仕事ではありません。
レンタカー回送業務のデメリットまとめ
この仕事は、サラリーマンとして雇用されるという形態ではなく、個人事業主として会社との契約という形になります。
そのため、毎月一定額の給料が振り込まれる会社勤めのサラリーマンとは違い、請け負う仕事によって報酬が違ってきますので注意が必要です。
つまり、自由を手にする代わりに、不安定さがあるのです。
安定志向の人は、ここがネックになりますね。
主なデメリットとしては次のようなものがあります。
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時期によっては忙しかったり、全く仕事がなくなるという場合もありますので、そこが最大のデメリットです。
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事故を起こしてしまうと、高額な損害賠償請求をされるため、運転には十分に注意する必要があります。
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人間関係のストレスはありませんが、全てを労働時間として考えると通常の会社に勤めている時よりも長くなります。
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単純に時給で考えると、普通の会社員として働く方が多く貰えます。
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交通機関を利用する料金は、自腹で前払いしなければならないので大変。しかも有料の高速道路は基本的に使えません。
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細かい傷も指摘されるため、出発前の傷のチェックが必要。
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働ける日は自己申告制だが、選んでいると稼げない。そのため1週間以上も家に帰れないこともある。
こうして見てみるとメリットもありますが、デメリットもかなり多いような気もしますね。
自由を手に入れるためには、それなりの代償が必要です。
でも、人間関係に疲れてしまった方にとっては、一人で気楽に仕事ができるのは、大きなメリットですね。
請負契約ということで、自分が働いた分だけ自分の報酬が増えることは、やりがいも感じられるでしょう。
実際に仕事をしていた方に辞めた理由を聞いてみました
ここまでの内容は、レンタカー回送業務の仕事を約半年間にわたって勤めた30代の男性の方から、働いていて会社や名前を出さないことを条件に、いろいろ詳しく教えてもらった結果をご紹介してきました。
もともと職を転々としてきた男性なので、なるべく縛られず自由を求めたいというスタンスで仕事を探したそうです。
その方の話によると、初めて間もない頃には、「これは俺の天職だ」と感じたそうです。
でもしばらく継続してみて、不満に思う気持ちが強くなってしまい、約半年ほどで辞めてしまいました。
その最大の理由は、『思うように稼げなかった』ということにありました。
初めの頃のやる気満々だったころで月16万、それなりに働いてしまうと4万まで下がってしまったそうです。
ここまでご紹介した内容は、全体的にマイナスイメージばかりでしたが、その30代の男性は、「経験して良かった」と語っています。
不安定な面もありますが、自由を求める人にとっては、選択肢の一つとして考えられるのではないでしょうか?
以上が、レンタカー回送業務の仕事の解説でした。