知っていると知らないのでは大きな差が出る、"勉強しながらお金をもらえる制度"があります。
利用できる状況の人にとっては、知らなければそれだけで損です。
具体的にどのようなものかと言うと、現在失業中でハローワークに通って仕事を探している方が、お金を貰いながら
就職しやすいように技能や知識を身につけたり、資格を取得することができる制度です。
給付金10万円に加えて、交通費なども支給されます。
失業給付をもらいながら職業訓練を受けられるということで、コースによっては倍率も高く人気となっています。
なので希望者が多い場合は、試験があったり、応募した動機を書いて提出し、面接を受けたりして合格しなければならないほど
特に倍率が高い人気のコースの場合には、
「絶対に資格を取得して就職するんだ」という強い熱意伝えないと合格できません。
しかし人気のコースに合格できれば、お金を貰いながらも、人生に大いに役立つ資格を手にできるのです。
どんな資格が取得できるのか?
訓練の期間は3ヶ月から長いもので1年というコースがあり、それぞれ取得できる資格は違います。
また、ハローワークによっても行っている職業訓練の内容が異なりますので、ホームページなどでご確認するか、近くのハローワークに足を運んでください。
主な資格としては次のようなものを取得できます。
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
- 各種プログラミング言語
- CAD
- 簿記
- 宅建士
- ファイナンシャルプランナー
- 介護職員初任者研修
- 医療事務
- TOEIC
- 自動車整備士
これらはほんの一部で、他にも様々な資格を取得することができます。
取得できれば、本当に役に立つ資格もありますので、もしこの制度を利用できる立場の人ならやるべきだと思います。
各地のハローワークによっても違いますので、どんな資格があるのか、一度足を運んで問い合わせをしてみると良いですよ。
職業訓練を受けられる条件
職業訓練を受けるためには様々な条件があります。
まずは特定求職者としての要件を満たさなければなりません。
特定求職者とは、ハローワークに求職の申込みを行い、仕事を探しているという意思がある者です。
また、雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者ではない者です。
職業訓練受講手当を受給できる条件
この制度の趣旨は、職業訓練を受けている間に生活に困ることがないように支援してくれる、というものです。
ですから、受講したい人の個人の財産や収入による細かい制限があります。
1.本人収入が月8万円以下(※1)
2.世帯全体の収入が月25万円以下(※1、2)
3.世帯全体の金融資産が300万円以下(※2)
4.現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
5.全ての訓練実施日に出席している(※3)
(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上(※4)の出席率がある)
6.世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない(※2)
7.過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない※1 「収入」とlは、税引前の給与(賞与含)、事業収入、役員報酬、不動産賃貸収入、各種年金、仕送り、養育費その他全般の収入を指します(一部算定対象外の収入もあります)。
※2 「世帯」とは、本人のほか、同居または生計を一にする別居の配偶者、子、父母が該当します。
※3 「出席」とは、訓練実施日に全てのカリキュラムに出席していることをいいます。ただし、やむを得ない理由により訓練に遅刻・欠席・早退した場合で、1実施日における訓練の2分の1以上に相当する部分を受講したものについては、「1/2日出席」として取り扱います。
※4 「8割以上」の出席率とは、支給単位期間ごとに訓練実施日数から欠席した日数と「1/2日出席」した日数を控除して出席日数を算定(端数が生じた場合は切り捨て)し、支給単位期間ごとに訓練実施日数に占める当該出席日数の割合が8割以上であることを指します。
出典元 厚生労働省ホームページ
このように、非常に細かい条件があり、すべてを満たしていないと支給されないのです。
しかし資格を取りながら生活の支援をしてもらえるのですから、仕方がないですね。
私はこの制度を利用して、介護の資格を取得しております。
『介護職員基礎研修終了』という資格です。
職業訓練は希望者が多く、非常に倍率が高かったのですが、合格して受講することができました。
面接の際のコツとしては、前もって「現在の介護の現場の問題」や「介護を受けている人の思い」などを、インターネットでよく調べて答えられるようにしておきました。
特に、もし自分が介護をされる側に立った場合にどうなのか? ということを考えて面接に臨んだのが良かったのだと思います。
このように、職業訓練の受講を希望する場合には、その取りたい資格の現在の問題点や、求められる人物像などをよくリサーチしてから望むと良い結果がでると思いますよ。
以上が、お金をもらいながら資格を取得できる職業訓練のご紹介でした。