幼稚園のバスの仕事について
私の知り合いの話になりますが、男性Hさんという60代の方がいます。
会社勤めをしていてうつ病を発症し、長年勤めていた仕事を辞めました。
その後はしばらく自宅で療養していたのですが、何とか社会復帰をしようと仕事を始めます。
しかし、すぐに辞めての繰り返しで、職場を転々とするようになってしまいました。
そんなHさんが、元の生活を取り戻すキッカケとなったのが資格
以前の職場で取得した大型免許を持っていたということで、その資格を活かそうと幼稚園の送迎の仕事を始めたのです。
最終的に、そこでようやく定着して仕事ができるようになり、社会復帰を果たしました。
仕事内容は人間関係のストレスも少なく、今現在でも長く続けているようです。
今回は、そんな幼稚園の送迎の仕事について、メリットやデメリット、どんな仕事なのかについて
詳しくご紹介していきたいと思います。
幼稚園の送迎の仕事に必要な免許
60代のHさんは、たまたま大型免許を持っていたから送迎の仕事をすることができました。
でも実際に、免許や資格は必要なのでしょうか?
大型免許を持っていないとダメなのか?
人を乗せるためには、2種免許が必要なのでしょうか?
免許の種類は複雑ですが、必要なのは中型免許以上
現在は、免許の種類が6種類もあります。
- 普通免許
- 準中型免許(5トン限定)
- 準中型免許
- 中型免許(8トン限定)
- 中型免許
- 大型免許
なんでこんなに分かりづらい制度にするんですかね・・・
と思えますが、結論から言えば、幼稚園の送迎の仕事をするなら、この中で5番以上の免許が必要になります。
幼稚園の送迎のバスは、だいたいマイクロバスが多いです。
マイクロバスとは、車両総重量8トン未満で、最大積載量が5トン未満、そして乗車定員が11〜29名まで乗れるバスのことを言います。
もしも幼稚園で使用しているバスが10人乗りのハイエースなどであれば、普通免許でも大丈夫なのですが、なかなかそういう求人自体が少ないと思います。
ですので、普通免許だけでは幼稚園の送迎の仕事は難しいかもしれません。
求人情報誌を見てみると、中型1種免許取得者が条件となっているところが多いですね。
中型免許ですと、定員29人以下のバスを運転できるようになります(子供は3人で大人2人分とカウントするのでさらに乗せられる人数は増えます)
また、実は2種免許じゃなくても、この仕事はできるのです。
人を乗せる場合には2種免許が必要だと思われるかもしれません。
ですが幼稚園所有のバスに、幼稚園に直接雇われている運転手が運転する場合、自家用車扱いの白ナンバーとなり、1種免許でも大丈夫なんです。
運転手の待遇や仕事内容
メインの仕事となるのは、朝と帰りの送り迎えになりますので、時間帯が朝7時~10時ごろと、帰りの14時頃から17時ごろまでの2つにわかれています。
分かれているその間の時間帯は、休憩になるのか、用務員のような仕事があるのか、条件はその幼稚園により異なってきます。
休憩時間にならなくても、例えば洗車したりするなど、実働時間も短いためゆったりと仕事をすることができます。
働いている人は、定年退職後に大型免許を活かして活躍している方など、比較的年齢の高い人が多いです。
待遇はパートから正社員までありますが、時給でも地方でさえ1,000円以上の案件が多く、時間の割には稼げます。
実際の求人例
- 東京都 時給1,100円
- 栃木県 時給1,000~1,200円
- 神奈川県 時給1,200円
- 千葉県 時給1,000円
- 愛知県 日給6,500円
- 埼玉県 月給13万円
- 大阪府 月給18万円
雇用形態はアルバイト・パート・契約社員などがあり、シニアの方を中心として募集を掲載しているところが多いです。
社会復帰を目指す人にもおすすめ
幼稚園バスの送迎の仕事は、出世競争に疲れ、人間関係に疲れ、仕事に追われるような世界ではないです。
働いてる同僚は年配の人が多く、和気あいあいと仕事をすることができます。
隣には幼稚園の先生が乗っていますのので、とにかくバスを安全に運転することだけに集中することができます。
でも目的地に着いたときは、必ず全員がバスを降りたのかのチェックは最も大切なことです。
園児とのふれあいによって癒され、元気をもらえるでしょう。
ですから、いま勤めている会社で人間関係に疲れて、『働きたくない・辞めたい』という様なうつ状態となってしまった方には、社会復帰の一歩としておすすめできる仕事です。
以上が、幼稚園バスの送迎の仕事のご紹介でした。