いま生前整理の仕事が注目されていて、その分野で役立つ資格まで存在します。
それが、生前整理アドバイザーという資格
国家資格ではありませんが
「生前整理普及委員会」が行っている民間の資格で比較的取得しやすいです。
この資格を取得することで、身近な人が困っているときに、その知識や技術を生かすこともできます。
生前整理や遺品整理のサービスを提供している会社などで、活躍することが期待できるでしょう。
少人数での仕事で依頼主にも感謝される仕事ですが、はたして楽な仕事になるのか?
生前整理の仕事について、ご紹介していきたいと思います。
生前整理の仕事内容と待遇面
そもそも生前整理とは“生きている間に身の回りのことを整理すること”を指します。
亡くなった後に遺族にかかってしまう負担を軽減することになり、今後の人生計画でもありますね。
持っている資格によっても変わるのですが、生前整理のアドバイスを行うだけでなく、遺言書の作成や法律的な知識も習得することで、講師としてお仕事ができるようになります。
生前整理について興味を持った人に対して教えたり、普及活動を通して収入を得ることもできます。
得られる収入やこの資格の将来性
まだまだ認知度が低い資格です。
生前整理を行っている会社などに就職して収入を得るのであれば、月給は20万円~といったところでしょうか。
しかし高齢化が進む日本では、今後もますます需要が伸びていく業種でもありますので、賞与なども期待できそうです。
認定指導員として活躍するのもいいですし、清掃会社やリサイクル会社、遺品整理会社などで需要が高くスキルアップとして、資格を取得する人が多いと言えるのではないでしょうか。
このスキルは遺品整理についても大きく役立ちます。
生前整理と遺品整理の違い
生前整理の他に、遺品整理という言葉も聞いたことがあると思います。
これらは基本的な仕事内容は似ているのですが、言葉のとおり本人の依頼において、生きている間に行うのが生前整理。
そして遺品整理というのは、たとえば、遠方に住んでいた親族が亡くなった場合、その住んでいた家の整理をしてもらうようなイメージです。
どちらも同じ会社がサービスを提供している場合が多いですのが、業者を選択する場合には、信頼のできる会社を選択することが重要です。
特に、家族が依頼する遺品整理の場合には、業者だけでの作業となりますし、そもそも遠方なら立会することも大変です。
仕事のメリットとデメリット
生前整理の仕事のデメリットとしては国家資格ではないので、この資格だけで就職や仕事に結び付けられるとは限りません。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんし、例えば綺麗な家ばかりとは限りません。
高齢者やそのご家族などに生前整理の重要性を認知してもらうことができれば、その価値を高めることにも繋がるはずです。
生前整理の仕事のメリットとしては、知識や経験を生かして人を助けることができる資格だということです。
人生について考えるときに、深く寄り添って“人の役に立てる仕事”と考えるととても素敵な仕事だと思いませんか?
また、依頼主から感謝されるとてもやりがいのある仕事です。
工場で働いていても、「早く時間がすぎないかな」などと思うだけで、感謝されることはないですよね。
営業や接客業の仕事をしていたとしても、こちらが感謝する側です。
そんな中、感謝されやりがいを感じられるという数少ない仕事の一つですね。
また、今後ますます高齢化社会を迎える日本においては、需要は高まるばかりです。
人口の約半数が高齢者となってしまうような社会・・・
そんな国でも安定して仕事がなくなる心配もありません。
資格については、まだ認知度が低く
競争率が低いときに取ってしまうのが一番楽です。
人気となれば、その難易度も上昇してしまいます。
生前整理アドバイザー資格の要件と難易度、仕事をする上で必須の資格なのか?
生前整理アドバイザー認定指導員は、他の資格と同じように、級ごとにわかれている資格です。
財産の整理方法や、相続関係の仕事などを具体的に説明していきます。
もう一つの資格は「生前整理アドバイザー作業技能士」と呼ばれるものになり、お家にお伺いして生前整理のサポートなどを行っています。
仕事として働くこともできますし、ボランティアとして活動している人もいる資格です。
生前整理の仕事は、人生の節目に立って寄り添える仕事です。
人生を豊かにしてくれるやりがいがあり、素晴らしい仕事だといえるのではないでしょうか。
楽な仕事なのかといえば、楽ではないかもしれません。
コミュニケーション能力も必須です。
ですが、一生仕事に困ることもないでしょう。
あなたも生前整理の資格を取得して、将来に備えてみませんか。
今後いくらAIが進化して、人間の職業が無くなっていくとはいえ、生前整理の資格は、将来性においても安泰と考えられます。