日本で1番人気の資格
といえば何だと思いますか?
それは
宅地建物取引士の資格です。
不動産業界で働くためには、この資格が絶対に必要というわけではありません。
ですが、全く違う業種から中途採用で入るなら、断然有利となります。
さらに会社によっては、資格を持っているだけで資格手当がもらえます。
また、活躍の場は不動産業界だけでなく、さまざまな業種でも知識を活かすことができます。
難易度的にも、本気で一年勉強すれば、働きながら独学でも、十分に合格することができる資格です。
もし、こんな方がいれば目指してみてはいかがでしょう
- 今までの職場が肌に合わず、職を転々としている方
- 人間関係に疲れ仕事を辞め、家にずっといる方ような方
- 何か目標を持つことで、人生切り開けようとする方
その際に宅建士の資格を目指すことは、社会からの需要や、人気資格であること、難易度を考えれば、目指すのにはとくにオススメの資格だと言えます。
試験の概要と合格者ライン
宅建士の試験は年に一回だけ、10月にチャンスがあります。
そして毎年約20万人もの人が受験するという、とても人気のある資格です。
そのうち15〜18%が合格することができます。
試験時間は2時間、出題数は50問
マークシート形式で4つの選択肢の中から1つを選び出します。
最近の傾向だと、そのうち31〜36問以上の正解数で合格することができます。
だいたい7割以上を取ることが必要だということですね。
ちなみに私は40点を取ることができ、「俺ってスゲー」と当時は思いましたが、後で調べると、問題が極端に易しいときで、皆が点数取れた年度だったようです。
だから、試験日に「何これ難しい」と感じても、それは皆が思っていることなので、そこで焦らず自分の力を最大限に出し切ることが、良い結果に繋がります。
宅建士取得までの勉強時間の目安
『宅建士』『勉強時間』というキーワードで検索すると、100時間で合格できると書いているサイトもあります。
100時間というと、1日3時間勉強すれば、1ヶ月ちょっとで済むという話です。
本当にそんなに早く合格できるのでしょうか?
もともと頭の良い人で、しかも専業で短期集中で詰め込み学習ができる人の場合には可能かもしれません。
しかし、働きながら、毎日少しづつ勉強時間を作って学んでくしかない、しかもある程度年齢もいっていて若くはない方の場合、もっと時間はかかってしまいます。
働きながら独学で取得する場合、年に1度の試験ですから、準備に1年をかけて試験に臨むのが普通です。
毎日30分~1時間程度コツコツと1年間頑張ることで、300時間を目安にすると合格レベルに達するようになります。
働きながら独学で取得する場合のコツ
毎日少ししか時間が取れない人の場合、短期集中で勉強できる専業の人とは違います。
問題集を一周終わるのに時間がかかるので、二周目には、ほとんど忘れてしまいます。
ですから、問題集を解く際には、
なるべく短い期間で何度も繰り返すことが大切です。
購入するのはテキスト1冊と過去問集1冊の2冊で十分ですので、同じ問題を何度も何度も繰り返しましょう。
法律の勉強は、初めは用語が難解です。
最初は、問題の意味を理解するにも苦労すると思いますが、問題集を解きながらも時々テキストを見返して、用語を確認しましょう。
宅建士の試験範囲は、宅建業法、民法、法令上の制限、その他の分野に分かれています。
このうち宅建業法は20問出題され、大きな割合を占めているのですが、比較的得点しやすい科目です。
ここを完全にマスターすることが合格のカギとなります。
また、民法に関してはあまりにも範囲が広く、少し勉強したからと言って簡単に得点が上がる科目ではありません。
ここだけに勉強時間を取られないように注意したほうが良いと思います。
もしも、宅建士の合格後に、行政書士や司法書士などのさらに上の資格を目指すのであれば、民法の基礎が完全にできていないと太刀打ちできませんが、
宅建士を独学で働きながら勉強するには、民法を完全に理解する時間はありません。
試験では14問の出題の中で、半分当たれば良いぐらいの気持ちで十分です。
難しい問題を、なんとか覚えて完璧にしたいという気持ちはわかります。
ですが短期間での資格取得の勉強法としては、難しい問題に時間を取られ過ぎないように気を付けることが肝心です。
宅建士の試験は4択ですので、すべて理解していなくても解けるようになっています。
試験前の過ごし方と当日の心構え
試験の前日は、無理して勉強したり、徹夜で詰め込みしたりすることは避けましょう。
それよりも、今までやってきたことを脳から100%引き出せるように、十分に休息し体調を整えることが大切です。
当日の試験会場ではとても緊張します。
周りを見てみると、いまさら必死にテキストで勉強している人も多いですが、当日は、
試験会場の入り口で配られてる試験のポイントだけ目を通したら、あとは自分の席で静かに目を閉じて心を静かにしているほうが得策です。
2時間どれだけ集中して自分の力を引き出せるかが勝負です。
また、トイレに関しては、試験中に手を挙げて行くことも可能ですが、なるべくそうならないように、当日は水分を取り過ぎないよう管理しましょう。
合格すると就職に有利な会社
宅建士レベルの資格を取得すれば、知名度も抜群ですし、履歴書に堂々と書ける一生物の資格となります。
基本的な法律知識があることの証明となり、たとえ不動産業界以外に就職する場合でも、持っていて損はない資格となるでしょう。
また、宅地建物取引業者では、専任の宅地建物取引士を一つの事務所において5人に1人以上置かなければならいと義務付けられています。
アパートを借りるのにも、その際に契約書を読み上げて、重要事項の説明ができるのは、宅建士に限られています。
このように、独占業務を行える宅建士は、不動産業界では重宝されます。
また、独立も可能な資格となっています。
資格を取得したからと言って、すぐに不動産屋さんをやる、なんてことは非常に難しいですが、長年勤め上げて、そこの社長の助けがあれば独立の道も開けます。
私の知り合いの話ですが、宅建を取得後に不動産鑑定士を取得した人がいます。
不動産鑑定士はかなりの難関資格になりますが、宅建士とのダブルライセンスで、数年で独立を達成して街の不動産屋さんを経営する社長となった人もいます。
不動産業界にもいろんな業種がありますが、稼げる場所ほど精神的なストレスは大きいようです。
特に不動産営業は、大きなリターンを得ることができるため高収入が期待できる反面大変です。
資格の取得後は、不動産賃貸管理や、事務員として働く方が精神的ストレスは少なくて済むようですよ。
独学では三日坊主になって進まない・・・という方には通信講座もあります。
以上が宅建士の資格の解説でした。
不動産業界で働くかどうかにかかわらず、さらに上の法律資格を目指す場合でも、宅建士の資格を目指すことはおすすめです。