日本人は従順でおとなしく、我慢強くて反抗しない人が多いです。
なので、世界でも一番統治しやすい民族だと言われています。
また、90年代のバブル崩壊以降は、経営側の立場が強くなっています。それがブラック企業を生む土壌となっています。
一度入社してしまうと、マインドコントロールされなかなか抜けられない。だからこそ、事前に見分けることが大切です。
ブラック企業は洗脳された集団
会社では、【経営者にとって都合の良い人間】だけが作り出されています。
従業員どうしを争わせ、監視させ、できない者は排除される仕組みです。
上司はアメとムチを使い分けてきます。
ずっと人間扱いされず、怒られ続けた上司が、ある日突然のように優しく接してきてちょっとでも褒められたら、嬉しくなってしまいます。
あなたも名前で呼ばれただけでも嬉しくなった、そんな経験はありませんか?
そうなると、また褒められたい、認められたいと思ってしまうのです。
そのようにして、だんだんとコントロールされてしまいます。
また海外では、一流のお客様しか一流の対応をしてもらえません。
そして、売主と買い主は対等に近い関係なのです。
それに比べ日本では、お客様の言うことは絶対です。
どんなクレーマー相手でも、お客様であれば神様だと思って接しなければなりません。
個人的にチップなどの、お金や物をもらうことも許されません。
私は長年サービス業に従事してきましたが、かなり理不尽な事を言うお客様であっても、まずは謝らなければならなかったです。
そして拘束時間も長かったです。
それが元でうつ病を発症してしまった経験もあります。
それ以来、私がどこかお店に入ったときに思うことは、皆んなで大きな声でいらっしゃいませーと言ったり、店の外まで出てお見送りをしている姿を見たりしたときには、「良いように使われて可哀想だな」と感じるようになりました。
そこまで求めていませんし、やりすぎだよ、と思います。
日本人は、文句も言わずに経営者のために働きます。
もし仮に海外進出した企業が、外国人の従業員に対して、日本人と同じような扱いをしたとしたら、ストライキなどで会社も回らなくなってしまうでしょう。
誰も何も文句を言わないから、会社はどんどんブラック化していきます。
我慢して我慢して、うつ病になってしまったり、酷い場合には自ら命を断ってしまう人もいるのです。
そのようなブラック企業と言われる会社には、同じような特徴があります。
幸せなのは経営陣だけ
ブラック企業は、社員同士を争わせ互いに監視させます。
独裁者が統治する国の密告制度のように。
そして経営者は、まるで新興宗教の教祖のように絶対的な権力を持ち、社員を扱いやすく洗脳していきます。
しかし、入社した当初は違和感を覚えていたことも、長年このような環境に置かれると、慣れてきてしまいます。
後輩が入ってきたとき、いつの間にか自分も会社側の人間として、脱落したものを見せしめに攻撃します。
気がつくと自分もブラック社員となっているのですね。
このようなブラック企業ですが、入社するまでは事情が分かりづらい面もあります。
そのため、なるべく求人情報紙や面接の段階で気付いておきたいところですね。
そこで、ブラック企業の良くある特徴をまとめてみました。
ブラック企業の特徴
入社前に気をつけておきたい点は以下の通りです。
いつも求人情報紙に載っている
人の入れ替わりが激しい=辞めていく人が多いという可能性があります。
辞めていく人が多いということは、それだけ人を大事にしていない、いつでも代替えのきく物や部品としか見ていないという可能性が大きいです。
会社が忙しい時は使うだけ使って、ヒマになるともう用無しです。
このような企業が最近では、一部のエリート社員以外は、大量の派遣社員という会社の社員構成となっている場合が多いです。
または外国人労働者を大量に雇っています。
若い人がやたらと多い
通常の会社は、毎年新入社員を迎え入れるため、若者から定年間際の社員まで、幅広い年齢層の人が働いています。
だから年齢層が極端に偏るということは、通常であれば起こり得ないはずですよね?
ところが求人情報紙を見てみると、『平均年齢が20代の若い会社です!』などと、若い男女で楽しそうに社員旅行の写真を掲載している企業もあります。
こんな企業は要注意です!
それがウリになっていると思うなんて、勘違いも甚だしいですよね。
なぜ年齢層が偏るのでしょうか?
それは、経営陣が【毎年人件費が上がっていくのを抑制するため若い人だけを使う】からなのです。
そのために、一部の幹部社員となる者以外は使い捨てです。
こんな企業に、一度しかない大切な若い時代を捧げる必要はありません!
そしてこのような年齢層の偏った組織というのは、歯止めが効かない面もあります。
組織には、若い人の暴走を止めてくれる年配の人も必ず必要なのです。
こんな会社に入社すると思い知らされますが、若い人同士で自分で自分の首を絞めている状況で、非常に仕事がキツいです。
社長が全面に出ている
CMや求人情報紙に、社長自らが出ている企業もあります。
いわゆる『出たがり社長』です。
しかし、このような社長はかなりの確率でワンマン社長です。
ワンマン社長の回りには、イエスマンの幹部しかいません!
「社長、これは間違ってますよ」と進言できる人材がいない、裸の王様なのです。
これは、【管理職の者が上しか見ていない】ということでもあります。
上しか見てない上司の元で働くのは大変です。
仕事のやり方は教えてくれませんし、上手くやれる秘密は自分で抱え込むでしょう。
手柄は横取りされ、失敗の責任は押し付けられるかもしれません。
また、このような企業は、法律よりも社長の言葉、思いが優先されます。
労働時間が守られるでしょうか?
みんなタイムカードを切ってから、残業を始めるかもしれません。
有休を取り辛いような、会社の暗黙のルールが存在したりしないでしょうか?
また、一度入ると辞めるのも大変な職場です。
みんなで阻止しようと動きます。
アットホームなどという言葉を多用
求人情報紙によく出ている、少人数のアットホームな会社です、という会社の紹介文。
これを見たときにどのように思うでしょうか?
「社員がみんな家族のような、あったかい関係なのかな?」
などと思っていると、辛い状況が待ち受けているかもしれません。
私はこれまでに、様々な企業を渡り歩きましたが、次のことが分かりました。
【仕事の悩み=人間関係の悩み】
このような事が多かったです。
内向的な性格だと言う人は、なるべく少人数の会社を選択するという傾向があると思います。
しかし、この少人数でアットホームだという環境が、逆に人間関係で悩む原因に繋がる場合もあるのです。
少人数での仕事の場合、うまく行っている時は良いのですが、一度人間関係が悪化すると逃げ場がありません。
また、どんなに嫌な相手とも毎日隣にいなくてはいけないのです。
一人一人の関わりも強くなります。
相手の嫌な部分が、良く見えるようになります。
そしてこの様な企業は、社長との直接のつながりを持ちますので、社長に嫌われてしまったらすべてが終わりです。
一斉に全員からターゲットにされてしまうでしょう。
稼げます!という謳い文句
最も気を付けなければいけない言葉です。
求人情報紙に、このような記載のある会社は、ブラック企業の確率も高くなります。
こんな企業で働く社員は、毎日が戦いで、社員同士でも争い、競いあっています。
毎朝朝礼で、社訓を大声で読まされるような『体育会系』の職場の可能性が高いです。
精神がボロボロになり、とことん追い込まれます。
私の友人は「家に帰ると玄関で泣き崩れる」ことが多くなり、このままではまずいと決断して会社を辞めたそうです。
これはまさにうつ病の症状です。
家に帰って玄関を閉めると、ホッと安心します。
その時に気が緩んで、本当の自分が出てきたようです。
これは風呂に入ってシャワーを浴びている時にもありますよね?
リラックスしていると、いろんな嫌なことを思い出して「あー!」なんて声が出てしまったりも。
人は追い込まれると、冷静な判断力が奪われてしまいます。
まだ冷静な判断力があるうちに、逃げるなど、何か行動を起こしてください!
私は会社から逃げました
私は昔、うつ病の症状がでてしまい、ある朝ボーっとして、どうしても仕事に行けずにコンビニへ向かったことがあります。
そしてそのまま会社を辞めました。
「あー、やってしまった・・俺は何をやってるんだ・・」と思いました。
ところがその時、コンビニの駐車場で不思議な安堵感を覚えたのです。
その後すぐに、うつ病の症状は回復に向かいました。
ですから、人生において時には逃げることも必要ですし、環境を変えることも大切です。
ブラック企業になんか人生をささげても報われずに、歳をとってからボロボロになって捨てられるだけの可能性もあります。
そして、歳をとった人間には「辞めても行くとこなんてないだろ?」と、会社側も足元を見てくるようになります。
求人情報紙にある以上のような記載には、十分に気をつけて、このような企業には入社すること自体を避けましょう。
一度足を踏み入れてしまうと抜け出せなくなり、どっぷりと浸かってしまう危険があります。
また、だるさや不眠、やる気のなさなど、うつ病の初期症状を自覚している方に、おすすめの物があります。
それがメンタルサプリです。
心のためのサプリメントなのですが、病院に行って薬を処方してもらう前に、ぜひお試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。