FXとは、外国為替証拠金取引のことをいいます。
短期、または長期でドルやユーロなどの外国の通貨を売買して、その差益を得ることができる投資の一つです。
気軽に少額から副業感覚で始められるので、人気があります。
しかし証拠金取引は、落とし穴もありますので注意が必要です。
為替取引を副業から始める
FXをはじめる理由というのは、もちろん自分の資産を増やしていくことが目的なのですが、世界中のプロと弱肉強食の世界で戦わなくてはいけません。
でも実際にこれで生活している人もいますし、本業が別にあって副業として資産を構築出来たり、毎月一定額を貯金感覚で例えばドルなどを購入していき、その金利差をねらうという人もいます。
このように勝っている人もいれば、逆にスッカラカンになるどころかマイナスになってしまう場合もある世界です。
証拠金取引は、持っているお金以上にマイナスが出てしまう危険性もあり、追加の保証金を求められる追証が発生する可能性があります。
それでもきちんと経験を積んで、チャートの読み方などを学んでいけば、最初は負け続けたとしても少しずつ勝率も上がっていくとは思います。
FXに限らず投資には、自分の精神状態の影響が大きいと言われています。
しかし人に会う事もなく、ただパソコンの画面だけを相手にしてお金を稼げるのは魅力的です。
人間関係から受けるストレスが、全くないことも大きなメリットですね。
勝てるようになり、中には会社を辞めて専業トレーダーとなっている人もいますが、まさに【肉体的に楽な仕事】と言えるでしょう。
サラリーマンは、汗水たらして一生懸命働いて、1日10,000円稼ぐのがやっとです。
しかし専業トレーダーには、その金額を数分で稼ぐ人もいるのが現実です。
どのようにして始めるのか?
FXを始めるには、まずは専用の口座を開設する必要があります。
審査もありますが、その審査に通ればパソコンやスマートフォンを使って24時間取引が可能となります。
取引をするには、最初に口座にお金を入金する必要があります。
これが証拠金で、このお金を元手に通貨を売買しながら資産を増やしていくのです。
この通貨が上がるな、と思ったらその通貨を購入して、上がった段階で売ることでその差益を得ることができます。
しかし相場が下がるだろうと予想した場合、ずっと取引に参加できないかといえばそうではありません。
この通貨が下がるな、と思ったらその通貨を売って、下がった段階で買うことで利益がでます。
これが空売りと呼ばれるもので、自分が現在保有していない通貨を売ることができるので、売りから取引に参加することが可能なのです。
ですから常に仕掛けるチャンスがあるわけです。
そうなると、ついつい余計な取引をしてしまいがちですが、待つことの大切さも経験で分かってきます。
レバレッジとは?
レバレッジとは「てこ」を意味します。
例えば最初に証拠金として10万円を口座に入金したのであれば、10万円分の通貨しか売買できないと思われるかもしれませんが、このお金は証拠金として預けたものです。
この証拠金にレバレッジをかけて、手元にある10万円以上の取引が可能となるのです。
例えば証拠金10万円でレバレッジ10倍であれば、100万円分の通貨の取引が可能となります。
このように、元手が少ない人にとっても大きなお金を動かすことができるので、その分利益も大きくなりますし、購入した通貨の利子も大きくなるのです。
現在の日本において、銀行にお金を預けたとしても、その利子は微々たるものですが、このレバレッジをかけて外国の通貨を購入すれば、その利子もかなりのものになります。
しかしその反面、高いレバレッジをかけるということは、負けたときの損失もその分大きくなるデメリットがあります。
そのため最初から高いレバレッジはかけない方が良いのです。
いろんな取引方法があります
取引の仕方によって、メリットとデメリットがあります。
まず、ずっと値動きを見続けて、一日のうちに何十回も取引を繰りかえすデイトレードと呼ばれる手法があります。
逆に長期でポジションを持って、その利子(スワップポイント)を得る手法や、中期的に売買をするスイングトレードと呼ばれる手法もあります。
たとえば短時間で何回も売買するタイプでは、次の日にポジションを持ちこしたりすることがないため、自分が画面を見ていない深夜のうちに急激な値動きがあった場合でも問題ありません。
週末も安心して眠れるでしょう。
しかし、常に画面を見続けていなければならないため、別に本業があって働いている人にとっては難しい手法です。
それに対して、長期でポジションを持つタイプは、金利を得ることができたり、細かい値動きに左右されずにゆったりと取引ができるのがメリットです。
実際には、短期で売買をするには高いレバレッジをかけて取引をしている人が多く、長期で取引をしている人は低レバレッジで取引をしている人が多くなっているようです。
チャートを見て売買する
どちらの取引の手法にしても、チャート(値動きが分る図)を見て取引するのが基本となります。
チャートを見ていると、決まったパターンの値動きをすることが多いことが分かります。
ただし絶対ではなく、時にはとんでもない予想外の動きをする場合もありますが、チャートを見てパターンを読むことによって勝率が上がっていくのです。
一番初めに誰でも行う手法が、ラインを描くことです。
これは、上がったり下がったりしているチャートに、上がった先端どうしに線を引いたり、下がっている時の先端どうしにラインを引いていくことによって、次はだいたいどのあたりまで上がるのか、下がるのかを予測できるというものです。
チャートを読む手法もいろいろとありますので、インターネットや本などを購入して勉強することが大切です。
FXは精神面が大切だといわれています
チャートを見ていると、何の根拠もないのにポジションを持ちたくなります。
何もしていないと、とにかく取引したくなるものです。
しかし、それで売買しても、失敗する確率は当然に高くなってしまいます。
そして、売買して画面上で利益が出てくると、その利益がまだ少ない段階で興奮してしまい、すぐに利益を確定してしまいたくなるのです。
逆に損益が出ているときは「まだ大丈夫」だと思ってしまい、いつまでも損切りをせずに放置してしまうため、損害が想像以上に大きくなってしまうのです。
このように、FXでは【平常心を保つことが非常に重要】とされています。
感情に流されずに自分の目標値に到達したら利益確定、逆に損益が自分が決めていたラインに来てしまったら損切りをするというように、【機械的に行うことが長く続けていくコツ】となります。
初めは少額の余裕資金から、勉強という意味で趣味として始めるのが良いでしょう。